あらすじ
統合失調症になり最初の職場・ガソリンスタンドを工作で辞めさせられた私
復帰しもがくも次々職を失っていく
セルフ化の波でもう私にガソリンスタンドの居場所はない…工場も向かない
なぜこのとき障碍者手帳を取らなかったのか?
知らなかったからです
警備会社の求人に応募しました
親友のムテキングは「おめー何度職失っても突撃してくですげえな」と言っていました
警備業は障碍者はなれませんが私は自分が障碍者だとは思ってなく普通に面接受けました
軽く受かり「交通」という部署に1年いました
交通はその名の通り「交通誘導」をやる部署です
最初は田舎道の水道工事や簡単な通行止めをやりました
交通2級の警備員免許もとりました
ムテキングに資格の勉強方法を教えてもらいガソリンスタンド時代に危険物乙種をとっていたので案外余裕でした
いろんなことがありました
工事現場の重機誘導してたら上から岩が降ってきて額に怪我したり
工事が延長なって36時間勤務したり
いきなり行ったこともない県に行かされて車で寝てしばらくそこで勤務したり
忙しい時期(年度末)になると部長が
「〇〇君は24時間勤務したあと12時間休んでまた勤務で…」
ちょっとまって笑12時間って休みなの?
そこは交通部署が新幹線や鉄道の「見張り」もやってました
新幹線の敷地内に入る民間資格もとりました
新幹線の敷地内の草刈りの業者が安全なように新幹線が来たらスピーカーでブザーを鳴らす仕事です
ものすごい突風が吹くんでしゃがまないと吹っ飛ばされる場合があるんです
なんかダイヤ表とかくれず私は線路のそばの最前線でひたすた新幹線が来るのじーっとみてました
無論見てないと私が吹っ飛ばされて死ぬからもあります
皇族の方々が新幹線に乗る場合、線路は厳重警戒態勢で爆弾等を仕掛けられないように24時間巡回もしました
まあこれは巡回時間と巡回時間の空白の時間があるんでけっこう楽
普通の現場で私が誘導ミスしたとき土方のおっさんに殴られました
私は企業にもめごとを起こさないよう我慢し、上司にそこの現場は外してもらいました
なんかものすごいことやってないかって?
これそこらへんで電柱の工事についてる警備員のじいちゃん達が普通にやってることです
定年後も働く意思のある根性があるから老人でもできる
まあ私はまだ若かったからできただけですね
次回予告
「移動」
お楽しみに